こちらのページでは特別養護老人ホームについて説明します。
特別養護老人ホームは、特養や介護老人福祉施設とも呼ばれています。運営するのは地方自治体や社会福祉法人であり「公的な老人ホーム」といえます。
寝たきりや認知症などで常時介護が必要かつ自宅での生活が難しい方が入所できる施設で、食事や入浴、排泄といった生活全般にわたる介護を受けることができます。
特別養護老人ホームに入所する条件は、原則として要介護3以上の方となっています。
特別養護老人ホームの最大の利点と言えるのが、その費用の安さです。入居一時金は不要で月額費用も10万円前後で済むのが一般的です。民間が運営する有料老人ホームは入居金がかかり、月額利用料も20万円を超す施設が多いため差は大きいでしょう。また長期入所が可能なので、高度な医療的ケアが必要にならない限り、最期まで住み続けることができます。
その一方で入所待機者が非常に多く、入所までに1~5年程度の待機期間が必要になるケースも多いようです。また医療的ケアが薄く、看護師は日中しか滞在しません。そのため一定以上の医療処置を必要とする方は入所を断られる場合や、退所となる場合があります。
日常的に行われるサービスは食事や入浴、排泄はもちろんのこと、居室の掃除や洗濯だけでなく、散歩や体操やカラオケ等のレクリエーションも行われています。
事業所によっては、ボランティアの方による楽器演奏といったレクリエーションも見られます。
居室の形態はひとつの部屋を2~4人で利用する「従来型」と、全室個室として10人程度のグループを一つの生活単位とする「ユニット型」があります。「ユニット型」は入居者のプライベートの確保と他の入居者との交流を両立できるため、現在では主流となってきています。
特別養護老人ホームの職員の人数は厚生労働省によって人員配置基準として定められており、看護職員もしくは介護職員を入居者3人に対して最低1人配置することが求められており、どの介護施設でもこの基準を遵守しています。
ただし3:1というのは常勤換算となるので、夜間はユニット型特養の場合2ユニット毎に1人以上の介護職員、もしくは看護職員を配置することとなっているため、人数は少なくなります。
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